「すべてを捨てて、
生まれ変わりたい。」


夏を引きずる9月。

石川県に住む高校生の少年・唯は、鞄を手に家を飛び出した。 「全部捨てれば、きっとやり直せる」 ある『秘密』を持つ唯の胸には、1つの希望があった。 『青少年特別育成プログラム』――通称『プロジェクトF』。 特別な才能を持つ若者だけが参加できるプロジェクトに選ばれたのだ。

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東京にある施設に

やってきた唯は、『E0351』班に配属される。 唯を含め9人で編成された班のメンバーは、一癖も二癖もある者ばかり。 やがて、自分たちは『最も評価の低い落ちこぼれ』である『Eランク』だと知る。 唯たちに課せられたのは『ある物体を動かすこと』。

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果たして唯たちは

無事に課題をクリアすることができるのかきるのか生きるのかなぜ生きるのかお前たちは なぜ生きるのか死を喜びだと言うのならなぜ人は生まれてきたのか神様教えてください死ぬことが正しいことならなぜ俺たちは生まれてきたのですか?


なぜ男しかいないのか。
それはなぜ女なのか。
『デストルドー9』の始まりは、
すべての終わり。

殺せ、生き残るために。
生き残れ、すべてを救うために。

「絶望を生き残れ。」

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